化学物質過敏症を発症する原因の多くは室内空気汚染です。
室内空気汚染による健康影響としては、「シックビル症候群」「シックハウス症候群」などを耳にしたことがあると思います。
自宅や職場、学校などの新築、改修、改装で使われる建材、塗料、接着剤から放散される、ホルムアルデヒド、揮発性有機化合物(VOC)などが、室内空気を汚染するとされています。
建物の材料のみではなく、室内で使われている家具、殺虫剤、防虫剤や、喫煙なども室内汚染を引き起こし、発症原因になります。
室内・屋外を問わず使われている有機リン系農薬の殺虫剤は、神経作用、アレルギー悪化、視力低下などが指摘されています。
昨今で特に問題となっているのがドローンなどによる空中散布です。
ガス化した農薬が、対象の田畑や森林だけでなく、周辺の住宅地などにも長期間留まり、有機リン中毒やCSなど、深刻な健康被害をもたらしています。
また、農産物生産以外の目的で使われる農薬(シロアリ防除剤、庭・公園・街路樹の殺虫剤など)には、ごく一部を除いて規制がなく、発症原因となったり、発症者を苦しめています。
美容室で使用されているパーマ液や合成洗剤(シャンプー)、病院や医院などで使用される消毒液、印刷会社などにおいても働く方々が発症するケースが目立っています。
多くの方が日常生活において触れているものが原因となっており、いつ・どこで・誰が発症してもおかしくない世の中だと言えます。